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印パ対立の歴史
第一次印パ戦争
1947年にイギリスから分離独立した印パがカシミール地方の領有を巡って戦争。
1949年に国連の仲介で停戦、カシミールは両国に分割した。

第二次、第三次印パ戦争
1965年に第二次印パ戦争、1971年に第三次印パ戦争。
現在の実効支配線は第三次印パ戦争後の1972年に締結したシムラ協定を確定

両国が核実験
1998年にインドが地下核実験を再開した。
その数日後パキスタンはインドに対抗して初の核実験を行う。

インド国会議事堂襲撃事件
2001年12月にイスラム武装組織がインドの国会議事堂を襲撃。
カシミールの実効支配線を挟み計100万人の両国軍事兵士が睨みあった。

両国が停戦合意
2003年11月、パキスタンによる停戦の呼びかけにインドが応じ、公式に停戦合意

パキスタン大地震
2005年10月8日パキスタン北東部カシミール地方を中心マグニチュード7.6の大地震が発生した。パキスタンに加えて隣国のインド、アフガニスタンで死者は8万人超に及ぶ。

パキスタン大地震 (R25より)

パキスタン大地震で最大の被害を受けたカシミール地方は、インドとパキスタンが長く領有を争ってきた紛争地域だ。が、両国が被災地の救援活動で連携したことによって、和解が大きく進展する可能性が出てきた。

まず紛争の歴史をおさらいすると、印パ両国は1947年にイギリスから分離独立したが、この時カシミール地方を統治していた藩王国の王がヒンズー教徒だった為、同地方はヒンズー教国インドに帰属となった。
だが、住民の8割を占めるイスラム教徒は、イスラム教国パキスタンへの帰属を希望して王に反発。そこへパキスタンが軍事介入して第一次印パ戦争に発展し、その後2度の戦争を経て1972年に事実上の国境線にあたる実効支配線が引かれた。

1998年には両国が核実験を行い再び緊張が高まり、2001年にはイスラム武装組織がインド国会議事堂を襲撃。
インドはパキスタンの後ろ盾を疑い、双方がカシミールに計100万人の兵士を配置し、核保有国同士の軍事衝突の危機をも迎えた。が、2003年に停戦、両国関係は好転。
昨年2004年1月には両国間を結ぶ鉄道の運行を再開、春にはクリケットでスポーツ交流、6月には核実験凍結継続を確認、2005年4月には実効支配線をまたぐバスの運行を再開、2005年10月にはトラック貿易の開始に向けて協議、和解が着々と進む途上でパキスタン大地震が発生した。

インド政府は空路、陸路、で救援物資をパキスタンへ輸送し、カシミールでは両国間を結ぶ電話が開通した。そして2005年11月7日には両国民の実効支配線の相互往来も実現した。
インドが救援活動に精を出す背景には、パキスタンに貸を作ってカシミール領有問題を有利に進めたいとの思惑もあるようだ。
また国連安保理常任理事国入りを目指すインドにとって隣国との関係改善は不可欠で、パキスタンにはインドと和解を進めるよう米国から圧力がかかっていたという事情もある。が、対立より和平がいいことには変わりはない。


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